野バラに絡めとられた嫁の送り人
どんな伝承か
比企郡の川島から上奥富のある家へ嫁が来ることになったが、いくら待っても到着しない。みんなで捜しに出ると、入間川の河原の中ほどで、嫁を送ってきた人が野バラに引っかかって動けなくなっていた。助け出して聞くと、途中で親切そうな人が現れ、こっちへ来いと誘うのでついて行ったところ、急に動けなくなり、夜になって困っていたのだという。河原にすむキツネのしわざだと語られている。
原典より
ある日、川島(比企郡川島町)から上奥富のある家へ嫁が来ることになった。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当))
『狭山市史 民俗編』は、狭山市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその「五 伝説・昔話・世間話」の部分が収められている。堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で古老の座談会と個別の聞き取りによって集めた話を、話者の地区・名・生年を添えて載せ、不老川や堀兼の井、影隠地蔵、キツネ、豪商綿貫家の話などを含む。伝説は水・動物・植物・地名・人物・塚・神仏・地蔵・妖怪変化など十項に分け、話ごとに[解説]を付す。