銭沢で贋金を作った鉄吹き一家
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どんな伝承か
奥石(仮名)は山中深くに孤立した村で、どちらの方角の村からも四キロばかり離れ、最高所は標高六〇〇メートルを超す。姓の数が多いうえ、地内に寺院も神社もない。筆者がここで耳にした話でもっとも印象に残ったのは、かつて贋金が作られていたということであった。村には「銭沢」という小地名があり、そこで贋金を作っていたという伝承があり、戦後そこから江戸時代の穴開き銅銭が玉ねぎ大の塊で出土している。慶応年間生まれの祖母ムメは、子供のころ村はずれに住む「鉄吹き」の一家へ豆腐を届け、礼に前掛けいっぱいの穴開き銭をもらった。それが贋金であった。
原典より
奥石は山中深くに孤立した村で、どちらの方角の村からも四キロばかり離れている。—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)
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