男根神輿の田県神社と姫の宮の豊年祭
どんな伝承か
愛知県小牧市久保一色の田県神社豊年祭と、四キロ離れた犬山市楽田の尾張二ノ宮大県神社の姫の宮豊年大祭は、毎年三月十五日に行われる。田県を陽の祭、大県を陰の祭とも呼び、呼び物は田県神社の二メートルに及ぶ男根を載せた神輿と、大県神社の女陰を染め抜いた大のぼりである。田県神社では厄除けの本祭のあと、白装束の厄男二十数人が一色社から神輿をかつぎ、名犬国道を約一キロ練り歩く。行列に捧持される大枠には五穀の種と神札のほか、朱染の男根が縛りつけられることもあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)
『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。