熱田の高座神社で受ける虫封じの鈴
どんな伝承か
名古屋では、熱田区の高座神社で毎年四月三日に子預祭が行われ、赤ん坊が背負われて参り、虫封じのお鈴をもらったりお祓いを受けたりしたという。著者は、名古屋で育った読者の多くが、覚えていない幼いころにこの行事をくぐっているはずだと語りかける。御殿場のハシカ観音参りや足利の初山などと並べて、子が無事に育つよう親が施してきた呪術的な習俗の一例として挙げられている。
原典より
名古屋の読者は熱田区高座神社で毎年おこなわれている四月三日の子預祭(こあずけまつり)に背負われていって、虫封(むしふう)じのお鈴をもらったり、おはらいを受けたかもしれない。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。