同年輩の死を聞かぬ耳ふさぎ
どんな伝承か
村の中で自分と同じ年頃の人が亡くなったときには、その死を聞かずに済ませるためのまじないがあった。上区ではミミップサゲといって、米の粉を蒸したものを耳に詰めた。高野町では豆を男は左、女は右の耳に詰めたり、上履きや手で耳をふさいだりした。畑中でも豆を耳の穴にはさみ、「きかぬ」と言う風習があったという。
原典より
上区ではミミップサゲと言って米の粉を蒸したものを耳に詰め、高野町では豆を耳に(男は左、女は右に)詰めたり、上履で耳を塞いだり、手で耳を塞いだりした。—— 佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌)
『佐久町誌 民俗編――俗信』は、十石峠から横岳に及ぶ佐久町の町誌のうち、町内の俗信を扱った民俗編の一部である。大日向・余地・高野町・上区・花岡など各地区で採集した天候や作柄、火事や死の予兆、夢と縁起、易者や戸隠神社の御籤による占い、厄病よけや雷よけのまじない、死や産にかかわる忌み、ものもらいの民間療法などを記す。予知(予兆)・占いと呪い・物忌み・民間療法の節に分け、項目ごとに地区の言い伝えを地区名とともに並べる。