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旅の安全に関する予兆

所在地長野県南佐久郡佐久穂町
年代伝承(明治〜昭和)
登場旅立つ人
出典佐久町誌 民俗編――俗信

どんな伝承か

旅立ちの吉凶にかかわる言い伝え。大日向ではわらじの紐や新しい履物の緒が切れると悪いとし、曽原・平林・上区・高野町・下海瀬でも履物や下駄の鼻緒が切れると旅先で災難に遭うといって、町内どの地区でも不吉の兆とした。余地では犬や猫が死ぬなど縁起の悪いことがあると旅立ちを延ばした。上区では葬列に会うのも悪い兆で引き返すか特に注意したが、高野町では逆に運が良いといった。上区・高野町・下海瀬では「月の七日に出でたるものは帰るまいぞえ九日に」と唱え、七日の旅立ちと九日の帰宅を避けた。花岡では家を出て最初の橋まで送り、おはねりを撒いて清め、旅の安全を祈った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌)

『佐久町誌 民俗編――俗信』は、十石峠から横岳に及ぶ佐久町の町誌のうち、町内の俗信を扱った民俗編の一部である。大日向・余地・高野町・上区・花岡など各地区で採集した天候や作柄、火事や死の予兆、夢と縁起、易者や戸隠神社の御籤による占い、厄病よけや雷よけのまじない、死や産にかかわる忌み、ものもらいの民間療法などを記す。予知(予兆)・占いと呪い・物忌み・民間療法の節に分け、項目ごとに地区の言い伝えを地区名とともに並べる。

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