雷よけ・火事除けのまじない
どんな伝承か
雷よけと火事除けのまじない。大日向・平林・曽原・上区・高野町・畑中の六地区では、雷が鳴ると「桑原、桑原、上州へゆけ」と唱えた。余地・平林・曽原・高野町・花岡・下海瀬では節分の豆を食べ、余地・上区・高野町では蚊帳の中に入るという。平林では雷よけに正月のどんど焼の松をくべ、高野町では年の数だけ豆をおひねりにして道の三ッ辻に捨てた。火事を防ぎ類焼を避けるには、大日向・余地・高野町・上区で女の腰巻を屋根にあげ、特に大日向と余地では皇太神宮のお札とならべて立てたという。大日向・曽原・余地・上区・花岡・下海瀬ではドンドン焼のモエシャッポリを屋根にあげた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌)
『佐久町誌 民俗編――俗信』は、十石峠から横岳に及ぶ佐久町の町誌のうち、町内の俗信を扱った民俗編の一部である。大日向・余地・高野町・上区・花岡など各地区で採集した天候や作柄、火事や死の予兆、夢と縁起、易者や戸隠神社の御籤による占い、厄病よけや雷よけのまじない、死や産にかかわる忌み、ものもらいの民間療法などを記す。予知(予兆)・占いと呪い・物忌み・民間療法の節に分け、項目ごとに地区の言い伝えを地区名とともに並べる。