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物忌みと斎み

所在地長野県南佐久郡佐久穂町
年代伝承(明治〜昭和)
登場井出正義、中山藤男、井出勘一郎、伝田、里人、宮ノ本遺跡発掘調査団長、久保田の話者、宿岩の話者、千手院住職
出典佐久町誌 民俗編――俗信

どんな伝承か

物忌みのうち斎みの習俗。正月には家の入口に山から迎えた松と、身心を清めて綯ったおしめを飾り、家長が身を浄めて棚板を新しい縄で吊り、天照皇大神宮と諏訪神社のお札を祀った。上区では歳とりの晩から御神酒・御洗米・供餅を上げ、家族は手を洗いうがいをして朝晩礼拝したという。春秋の明神様の祭では氏子が境内を清め、氏子総代が鳥居や拝殿にしめを張って聖域を設けた。町内の諏訪社や宮浦神社を回ると多くに水鉢があり、氏子はそこで手を洗いうがいをして参拝したとみられる。宮ノ本遺跡の発掘調査のときも、現場の四隅に竹を立ててしめを張り、松と御幣を立てて祝詞をあげ、一同がお祓いを受けて調査の無事を祈願した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌)

『佐久町誌 民俗編――俗信』は、十石峠から横岳に及ぶ佐久町の町誌のうち、町内の俗信を扱った民俗編の一部である。大日向・余地・高野町・上区・花岡など各地区で採集した天候や作柄、火事や死の予兆、夢と縁起、易者や戸隠神社の御籤による占い、厄病よけや雷よけのまじない、死や産にかかわる忌み、ものもらいの民間療法などを記す。予知(予兆)・占いと呪い・物忌み・民間療法の節に分け、項目ごとに地区の言い伝えを地区名とともに並べる。

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