鎌倉街道の崖で落馬した騎兵隊
どんな伝承か
大平から押戸にかけて、鎌倉街道と呼ばれる細い道が通っている。その行き止まりにあたる押戸の根本寺では、裏山が崩れて切り立った崖になっている。支那事変の起こる前のこと、陸軍の騎兵隊がこの道を通ったが、道幅があまりに狭かったため持ちこたえられず、とうとう馬もろとも崖から転げ落ちてしまったという。それでこの崖は落馬の跡として語られている。
原典より
支那事変前に陸軍騎兵隊が、ここを通ったのだが、あまりの細道に、ついにたまらず馬ごと崖から落ちたそうである。—— 利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史)
『利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説』は、利根町が編んだ町史の一巻で、第一章を「民話と伝説」にあてる。町内を歩いて聞き集めた話と『北相馬郡志』などから引いた話を収め、大平権現や布川の地蔵の由来、バッソンの笑い話、大蛇・河童・むじなやキツネに化かされた話、押付新田の鶴殺し事件などを載せる。伝説と昔話に分けず文・布川・文間・東文間の地区ごとに節を立て、各話の題に伝承地を添え、話者名や方言の語釈を注記する。