大飯食いを懲らしめたサンダラふみ
どんな伝承か
大房のゴロゼモどんにはたくさんの使用人がいたそうだ。その男たちがヨレッポを切らして大飯を食う。十分に炊かせたはずなのに、いつも女たちの食べる飯が残っていない。主人が注意しても、そんなこたぁ、してねえよ、と涼しい顔をしている。そこで主人は、また男たちが大飯を食った夜、いつもの夜なべ仕事の縄ないをやめ、サンダラふみを言いつけた。サンダラとは俵の両側につける丸い座布団のようなもので、これを編むには深く前にかがんで仕事をしなければならない。大飯を食っていた男たちは苦しくてたまらず、主人に、カンニンしてくろ、と謝ったそうだ。
原典より
そこでだんなさんに「カンニンしてくろ」と謝ったそうだ。—— 利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史)
『利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説』は、利根町が編んだ町史の一巻で、第一章を「民話と伝説」にあてる。町内を歩いて聞き集めた話と『北相馬郡志』などから引いた話を収め、大平権現や布川の地蔵の由来、バッソンの笑い話、大蛇・河童・むじなやキツネに化かされた話、押付新田の鶴殺し事件などを載せる。伝説と昔話に分けず文・布川・文間・東文間の地区ごとに節を立て、各話の題に伝承地を添え、話者名や方言の語釈を注記する。