将門母が大蛇となり守る
どんな伝承か
米ノ井の三仏堂で、将門の母は戦に出陣するさなかに将門を産んだという。母は生まれた子の体に矢も鉄砲も通らぬようにと、蛇になって火を吹き、体をなめて守った。ところが脳天だけをなめ残したため、そこが将門の弱点となった。のちに将門は俵藤太秀郷が天井へ射上げた矢を脳天に受けて死んだと語られる。首をはねられてもなお胴だけで駆け出し、子供らが騒ぐと藪の中へ倒れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市が編んだ市史民俗編のうち、俗信の末尾と「伝説」の節を収めた部分である。市内各地区での聞き取り調査で集めた語りを話し言葉のまま書き起こし、一部は『取手町郷土史資料集』から抜粋して、将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐や化け猫、幽霊、タマセなどの話を収める。将門伝説を別格として先に置き、続いて市内各地の伝説、祟りのある田や山の話を並べる。