戸頭の大日塚と五人の犠牲
どんな伝承か
戸頭には大日塚と呼ばれる塚があり、上に供養塔が立っていた。将門の時代、戸頭に敵が攻めてきたとき、皆がそこへ隠れ、五人が身代わりとなって闘い大日塚のところで死んだという。村の者は五人の亡骸を塚に埋めて大日如来を祀り、一生忘れぬように供養してきた。供養塔の裏には五人の名が刻まれていると語り手は確かめている。旧暦九月二十四日を大日祭りといい、塚を掃除して重箱の赤飯を供えた。塚は近年道路にかかって無くなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市が編んだ市史民俗編のうち、俗信の末尾と「伝説」の節を収めた部分である。市内各地区での聞き取り調査で集めた語りを話し言葉のまま書き起こし、一部は『取手町郷土史資料集』から抜粋して、将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐や化け猫、幽霊、タマセなどの話を収める。将門伝説を別格として先に置き、続いて市内各地の伝説、祟りのある田や山の話を並べる。