頭上から砂をかけるムジナ
どんな伝承か
若い衆の頃、野々井へ遊びに行った帰りの話である。夜の一時半頃、浅間様の下からぐるっと回って、台地の一番出っ張ったところまで来ると、頭上の木から砂をざざーっと浴びせられた。これはひどいと、自転車に飛び乗って夢中で家まで帰ったという。同じように、天神様の前の道をお墓山から舟山の方へ越える淋しい道でも、木に上ったムジナに砂をかけられ、酔いも一度に覚めたという話が語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市が編んだ市史民俗編のうち、俗信の末尾と「伝説」の節を収めた部分である。市内各地区での聞き取り調査で集めた語りを話し言葉のまま書き起こし、一部は『取手町郷土史資料集』から抜粋して、将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐や化け猫、幽霊、タマセなどの話を収める。将門伝説を別格として先に置き、続いて市内各地の伝説、祟りのある田や山の話を並べる。