泥を食うツバメと米を食うスズメ
どんな伝承か
むかし、スズメとツバメがいた。その親が危篤になり早く行けと言われたが、ツバメの方はおしゃれなので紅や白粉をつけ、髪を一生懸命撫でつけてから行ったので、着いたときには親は死んでしまっていた。スズメはそのまま形振りかまわず飛んでいったので、親の死に目に会えた。それで神様がツバメに、お前は親不孝なのだから化粧をして泥を食って生きていけと言い、スズメには、親孝行なのだから一生米を食っていけと言ったという話を聞いたことがある、と語られる。
原典より
スズメは、そのまま形振りかまわず飛んでいったって。—— 壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史)
『壬生町史 民俗編――伝説』は、壬生町史民俗編のうち昔話と伝説の章を収めたものである。町史編さんの調査で町内の古老から集めた昔話を方言を生かして再話し、話者名を添えて動物昔話・完形昔話・笑い話・世間話に分けて並べる。伝説は吉次の墓・親抱きの松・大御堂などを動植物・歴史上の人物・塚と渕・神仏・地名に分け、地元の伝承に『郷土誌』『壬生領史略』などの文献からの引用を交えて載せ、一部の話に解説を付す。