登れば必ず雨が降る大石
どんな伝承か
小野町和名田の下落合、田んぼの中に雨降り石と呼ばれる大石がある。この石によじ登ると必ず雨が降るといわれ、日照りが続くときには赤飯を供えて雨乞いをした。すると二、三日のうちに、たいてい雨が来たという。神聖なものとされていたので、子どもがこの石に上がって遊んでいると、村の大人にきつく叱られた。話は和名田の佐藤清信から聞き取られている。
原典より
下落合の田圃の中に、雨降り石という大石がある。—— 小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史)
『小野町史 民俗編――伝説』は、小野町が編んだ町史の民俗編から、第九章「ことばと伝承」の第一節「伝説」を収めたものである。田村郡小野庄にあたる町内の館主や城主の没落、坂上田村麻呂や八幡太郎、小野篁・小野小町にまつわる話、デンスケ坊の祟り、河童の恩返し、大蛇や名石・埋宝の話など五十四編を、大半は地元の人からの聞き書きで収める。村川友彦の「はじめに」と地域の特色の解説を置き、伝説を大字(旧村)ごとに並べ、語り手の名を添える。