生きたまま埋めた生埋壇
どんな伝承か
飯豊の西沢にもと西光寺という寺があったが、夜盗が入って皆殺しにあい、寺もなくなってしまった。そう古いことではなく、今の年寄りには子どものころその古寺の中で遊んだという人もいる。その近くに萱山があり、萱を刈らなくなってからは雑木山になったが、そこは生埋壇と呼ばれていた。昔は年が五十になると桶に入れ、干し柿をいくらか持たせてその萱山の土の中に埋めた。節を抜いた竹を一本立てておき、様子を見に行っては耳を当てて聞き、一週間もして音がしなくなると成仏したと分かったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史・自治体史(民俗))
『小野町史 民俗編』第九章所収の伝説。福島県田村郡小野町に伝わる口承を採録する。