真弓山の雪が化した膝掛石
どんな伝承か
真弓山に八幡太郎義家が登ったとき、山には雪が積もっていた。義家はその雪の上に座り込み、長い時間をかけて祈りをささげた。すると座っていた下の雪が、白い寒水石に変わったという。この石には膝を突いた跡のような二つのくぼみが残っており、義家が腰を下ろして休んだときにできたものだとも言われる。土地の人々はこの石を膝掛石と呼んでいる。
原典より
義家がその雪の上にすわって長いこと祈願したので、その下の雪が寒水石になったという。—— 常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史)
『常陸太田市史 民俗編――伝説』は、常陸太田市の市史民俗編のうち、第五章「ことばの伝承」の伝説と昔ばなしの部分である。第一節「伝説」は市域の伝説を自然的伝説・社会的伝説・歴史的人物伝説・信仰的伝説の四つに分け、国見山・赤沼・源太郎狐・十王坂・舞鶴城・義家・親鸞・徳川光圀・真弓山の天狗などの話を記す。社会的伝説には地名のいわれや塚・城跡の伝承が多く、第二節「昔ばなし」は冒頭の三話だけを収める。