瓜子姫とあまんじゃく
どんな伝承か
ばあが川へ洗濯に行くと瓜が流れてきた。割ると女の子が出たので、瓜から生まれたというので瓜姫と名づけた。やがて十五、六のいい娘になった。じさとばさは使いに出るとき、あまんじゃくが来ても爪が長いから戸を開けるなと言い聞かせた。そこへ山からあまんじゃくが飛んできて「開けろ」とうるさく言うので、ちょいと開けたら長い爪でこじ開けられ、入れかわられた。瓜姫を駕籠に乗せて出そうとしたが、乗っていたのはあまんじゃくであった。梨の木に縛られた瓜姫が「瓜姫の乗り駕籠に、あまんじゃくぁひん乗った」と歌ったので、じさばさは駕籠の中を見て気づき、首を切った。首を裏の萱野へ投げたので、その血で萱の根が赤くなったと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)
『平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)』は、野沢温泉村平林の民俗誌稿のうち、第十三章「口頭伝承」の部分である。昔話は桃太郎・瓜子姫・ねずみ浄土・三人の継子の四話を土地の言葉のまま記し、話者名と語り口の異なる変型を添える。伝説はどうろさんどの三度っ栗・城の腰・矢石・耳なし地蔵など五話で、この地では昔話と伝説の区別が意識されていないと記し、末尾に細川修の名を置く。