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鬼が島へ向かった桃太郎

所在地長野県下高井郡野沢温泉村大字平林
年代伝承(口承)
登場大口まん、大口愛子、岸亨、野中なみ、話者、変型の話者
出典平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)

どんな伝承か

ばあさまが川で洗濯をしていると、重箱に入った大きな桃が流れてきた。家に持ち帰り、山から戻ったじいさまと割ってみると、大きな男の子が出てきたので桃太郎と名づけた。一人っ子として大事に育てられた桃太郎は、十七になると鬼退治に行くと言い出し、槍のようなものを背負わせてもらい、きびだんごを持って出かけた。道中で猿、犬、きじにきびだんごを一つずつ与えて供に従え、鬼が島で鬼を退治した。帰りは宝物を荷車に積み、犬が先を引き、猿が後ろから押し、きじが綱を引いて、掛け声とともに運んで帰ったという。村内には、桃の流れてくる音や竹槍を持って行くところなど、細部の違う語りも伝わる。

原典より

それから、犬もとんできて、きじも舞ってきて、みんなでついてって、鬼が島で鬼を征伐したんだっちゃー。—— 平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)

『平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)』は、野沢温泉村平林の民俗誌稿のうち、第十三章「口頭伝承」の部分である。昔話は桃太郎・瓜子姫・ねずみ浄土・三人の継子の四話を土地の言葉のまま記し、三話に話者名を添え、桃太郎には語り口の異なる変型も挙げる。伝説はどうろさんどの三度っ栗・城の腰・矢石・耳なし地蔵など五話で、この地では昔話と伝説の区別が意識されていないと記し、末尾に細川修の名を置く。

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