トップ > 長野県の伝承 > 野沢温泉村

三人の継子と鳥への化生

所在地長野県下高井郡野沢温泉村大字平林
登場岸亨、話者
出典平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)

どんな伝承か

むかし娘が三人あった。母が死んで父が後妻をもらった。継母は外出のたびに「シャクシで萱を刈れ」「カゴで水を汲め」「馬糞で湯を沸かせ」と一人ずつに言いつけた。できるはずがないと泣いていると、馬方が鎌を貸し、寺の坊さんが衣の袖を切ってくれ、くそず売りが馬糞にくそずをかけてくれたので、三人は釜に水を入れて湯を沸かした。継母は湯の上に萩の棒を渡し、一人ずつ渡れと言う。娘たちは渡るうちに次々と湯に落ちて死んだ。継母は裏の大きな木の下に埋めてしまった。その晩、三人は美しい鳥になり、交わる交わる哀れな声で鳴き明かした。不思議に思った父がその木の下を掘ってみると三人が埋められており、継母は離縁されたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)

『平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)』は、野沢温泉村平林の民俗誌稿のうち、第十三章「口頭伝承」の部分である。昔話は桃太郎・瓜子姫・ねずみ浄土・三人の継子の四話を土地の言葉のまま記し、話者名と語り口の異なる変型を添える。伝説はどうろさんどの三度っ栗・城の腰・矢石・耳なし地蔵など五話で、この地では昔話と伝説の区別が意識されていないと記し、末尾に細川修の名を置く。

種別から探す

継子いじめ化生鳥怨み怪異

野沢温泉村の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)』の伝承