乙十ぎつね
どんな伝承か
乙十へ仕事に行くと、いつも弁当をきつねに食べられてしまうということだった。みんなで気をつけようと言い合って行ったが、こんどは弁当ばかりでなく、若いものがふらふらになって帰ってくるようになったという。山の乙十という場所には女のきつねがいるといわれ、弁当に気をつけていたら、今度は若者が体をふらふらにされてしまったのだという。乙十のほかに「おにばば」というところへ若いものが仕事に行くと、何かに追いかけられたということであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)(民俗調査報告)
『新野民俗誌稿(長野県下伊那郡阿南町)』第十五章口頭伝承所収の昔話・伝説。昭和五三年に新野で採話された口承を収める。