お宮の神様の産神(お産があった)
どんな伝承か
昔、どこの人だったかある男がお宮に泊っていると、夜中に神様が馬に乗って出て行かれたのかシャンシャンという音が聞こえた。しばらくして帰って来られたようで、お産があったから行ってきたという話し声と、あの子はいくつになると水難にあうなあという声が聞こえてきた。翌日その男が家に帰ってみると自分の子供が生まれていた。やがてその子は神様の話しておられた年齢になった時、水難にあって死んでしまった。男は神様のことばを思い出したが後の祭りだった。神様はどこにも動かれぬように見えるが、お産の時には立ち会われるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史)
『河内町史 民俗編――昔話・伝説』は、河内町の町史の民俗編のうち、子守歌と昔話・伝説を収めた部分である。継子譚・異類婚姻譚・愚か婿など全国に分布する型の昔話と、岩戸の観音や金峰山、小野小町、弘法大師にまつわる土地の伝説を、伝承者の名を添えて記す。昔話と伝説の違いを述べた前置きに続いて第一話から第三十八話まで番号を振って並べ、話ごとに話型の名や類話の広がりを短く解説する。