数の忌(三・四・七・八九)
どんな伝承か
三軒長屋の真中の家は悪く、三人で写真を撮ると真中の人が死ぬという。漬物の三切れは身を切るといって嫌い、一枚の着物を三人で縫うものではない。月の三日には旅立たず、三尺以上の縄は焼かない。四は死に通じるとして嫌われ、電話番号の四二番は死番と呼ばれ、四間二間の家も忌まれた。七日帰りはするものでなく、七日の旅立ちと九日帰りもいけないという。九の日に餅を搗くと苦が付き、正月の餅を二十九日に搗くのは苦餅といって嫌ったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。