鶴を捕って皆殺しにされた家
どんな伝承か
鶴は一羽でも捕るとひどい目に遭うといわれる。押付新田のある家で母親が鶴を捕った。便所のような臭い所に入れておけばよかったのに家の中に持ち込んだため、殺された鶴の匂いを慕って仲間の鶴がついて来て、ヒーヒーと鳴いてやまなかった。それで鶴を捕ったことが露見し、その家は皆殺しにされたという。押付の田の中にその墓所がある。
原典より
鶴ってのは、一匹捕っとひどいんだっしけぇな. おっかさんが鶴捕っても便所さ入れておけばよかったんだけど、臭いとこさ、そうすっと違うんだとよ. それを家の中さ持ち込んでよ. 鶴一匹とるのにひどいめになったって. そこのてい…—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、北文間・川原代の両地区で聞いた伝説と世間話を収めた部分である。中沼の主のタニシや亀、ドウロクジンサマの大蛇、狐や狸に化かされた話、首切り田や底なし田、平将門の影武者、力持ちのジンシチなどを、明治・大正生まれの話者からの聞き書きで記す。話はムラごとに分け、話者の語りに準じて記して地区・性別・生年を添え、冒頭には話型名を付した昔話も含む。