信州上田の姥棄山
どんな伝承か
信州上田の方の話だとして語られた。六十歳を越えると食糧難のために年寄りを山に棄てた。ある息子が雪の降る日に親を背負って棄てに行くと、親が木の枝をぽきぽきと折っている。「何をしているのか」と聞くと「お前の帰り道が分からなくならないようにだ」と答えた。息子は親を棄てることができずに連れ戻り、その話を、棄てるよう命じた殿様に話した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、北文間・川原代の両地区で聞いた伝説と世間話を収めた部分である。中沼の主のタニシや亀、ドウロクジンサマの大蛇、狐や狸に化かされた話、首切り田や底なし田、平将門の影武者、力持ちのジンシチなどを、明治・大正生まれの話者からの聞き書きで記す。話はムラごとに分け、話者の語りに準じて記して地区・性別・生年を添え、冒頭には話型名を付した昔話も含む。