屋根屋三人が使いきれぬジンシチの縄
どんな伝承か
川原代・道仙田で聞いた話。ある家で萱屋根を葺こうとしたところ、縄が足りずに困っていた。屋根屋が三人も来ているのにどうにもならない。そこへある人が「おかみさん、俺が縄をなうから屋根屋を呼んでもいいよ」と言って縄をない始めると、三人の屋根屋が使いきれないほどの速さでなえたという。いくら一生懸命に使っても、その人がなうのには追いつかなかったと語られる怪力の人物の話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、北文間・川原代の両地区で聞いた伝説と世間話を収めた部分である。中沼の主のタニシや亀、ドウロクジンサマの大蛇、狐や狸に化かされた話、首切り田や底なし田、平将門の影武者、力持ちのジンシチなどを、明治・大正生まれの話者からの聞き書きで記す。話はムラごとに分け、話者の語りに準じて記して地区・性別・生年を添え、冒頭には話型名を付した昔話も含む。