狐に切腹させられた武士
どんな伝承か
御馬廻り役朝岡兵蔵の二男源次が、親戚の莅戸九郎兵衛の庭で、昼寝をしている狐の足を叩いた。その晩、玄関の戸を激しく叩く者があるので出てみると、「殿の仰せで、この場で切腹を命ずる」との書面を渡され、「切腹を見届けに参った」と言われた。源次はそのまま本当に切腹をして果ててしまったが、死んだ源次のまわりには狐の足跡がいっぱいに残っていたという。正徳三年のことであると伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史・自治体史(民俗))
『米沢市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説。山形県米沢市に伝わる鳥獣草木・山川湖沼・地蔵社寺の伝説を採録する。