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江戸で死んだ父が帰った下向振舞

所在地山形県米沢市築沢
年代伝承
登場甚四郎、父甚五右ェ門
出典米沢市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

築沢の甚四郎の父甚五右ェ門は大変な働き者で、一生に一度のお伊勢参りをしたいと夫婦で真黒になって働き、七両もの大金を持って村人と参宮に出かけた。無事参宮を終えて江戸まで戻ったとき、急に腹痛に見舞われ、手遅れとなって江戸で亡くなった。ところが村人が村に入ると、甚五右ェ門がすたすたと追いかけてきて、腹痛は治ったのだと言う。家でも喜んで下向振舞をした。やがて子が生まれて甚四郎と名づけると、甚五右ェ門は縁者と参宮の同行者を招いて酒席を設け、今夜限りの命だと告げた。翌朝、寝床には皇大神宮の札が一枚あり、そこがじっとりと濡れていたという。

原典より

築沢に甚四郎という者がおった。—— 米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史)

『米沢市史 民俗編――伝説』は、米沢市が編んだ市史の民俗編から、第八章「口承文芸」第三節「伝説」を収めたものである。狐・河童・蛇にまつわる話、上杉家の家臣や弘法大師・源義経にちなむ話、沢・池・岩の由来、地蔵や不動尊の霊験、温泉の開湯譚、長者屋敷など、米沢とその周辺に伝わる伝説を一話ずつ短くまとめて載せる。全体を「鳥獣・草木」「人霊」「山・川・湖沼」「地蔵・社寺」「温泉・町・村」の五項に分け、遠山と田沢の七不思議も列挙する。

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