黒髪で織られた中将姫のまんだら
どんな伝承か
奈良の当麻寺で中将姫が「黒髪」で織ったという「まんだら」が、東寺町の欣浄院にある。中将姫は東大寺大仏殿が作られた聖武天皇の時代に藤原豊成の娘として生まれ、その美貌と知性はまれに見るものであったが、母は病没し、父が新しい妻を迎えたことから仏門に帰依して当麻寺に入り、法如尼公と法名をもらった。そのとき剃髪して切った黒髪で作られたのが、この曼荼羅であるという。当麻寺に残された「蓮のまんだら」に対し、欣浄院の「黒髪まんだら」は双璧と伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史・自治体史(民俗))
『米沢市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説。山形県米沢市に伝わる鳥獣草木・山川湖沼・地蔵社寺の伝説を採録する。