四日に茶類を蒔かない
どんな伝承か
全国各地の農事の禁忌を集めた事例集に、長野県伍和村の言い伝えとして「四日に茶類を蒔かない」という第三十六例が記されている。同じ伍和村では、辰の日には家内が死ぬ、酉の日には火事がおこるといって田植えを避けるなど、日の吉凶にまつわる禁忌が数多く伝わっており、著者はこうした禁忌が六日に一日は田植えができなくなるほど根強く残存している点を指摘している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))
『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。