青大将が現れると大洪水
どんな伝承か
文部省の迷信調査協議会の俗信調査で、天候一般に関する例として栃木県須賀川(農村)から「青大将が毎日姿を現わすと大洪水になる」が第七十三例として報告された。同じ項には宮城県仙台の「大雪が降った年は豊作だ」、山梨県八代の「蟹が道に出てゐると大水が出るか、雨がふる」などが並ぶ。原典はこれらを民間天気予報とも称すべきものとしつつ、雨多し・風が吹く・凶年になるといった災害予報的な傾向が強いと述べ、青大将や蟹、鳥、ふくろう、青蛙といった動物を予兆にとるのは、動物に特殊な力があると信じていることを示すものだろうと解している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))
『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。