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上杉の流れの家を拒んだ騎西の明神さま

所在地埼玉県加須市騎西(玉敷神社)
年代伝承
登場上杉謙信、柿崎家、騎西城を攻めた武将、上杉謙信方の陣屋を務め、主人が病にかかった家
出典騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪

どんな伝承か

騎西城が上杉謙信に攻められたとき、明神さま、すなわち玉敷神社も焼けたという。そのころ謙信方の陣屋を務めた柿崎家は代々続き、その家の主人はしきりに明神さまへ参り、ご神湯にも入っていた。ところが主人は原因の分からない病にかかり、近くの医者を残らず回っても良くならなかった。先達に見てもらうと、上杉の流れの家がなぜ明神さまに参るのか、神主に事情を話しておはらいを受けよと言われた。そのとおり祝詞をあげてもらうと、長患いがすっかり治ったという。また、越後から毎年町へ来た毒消し売りの娘たちも、明神さまには決して参らなかったと伝わる。

原典より

主人は早速明神様に行き、神主さんにお願いし、祝詞をあげてもらい、おはらいをしていただくと、長いあいだ苦しめられていた病気も、すっかりよくなり、全快したということです。—— 騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史)

『騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪』は、騎西町が編んだ町史民俗編のうち、方言一覧の末尾と第9章「伝説・昔話」を収めたものである。調査協力委員や地域の老人クラブを通じて集めた二十八話で、久伊豆明神(玉敷神社)の獅子、雷電社の雨乞い、和尚の説話、いぼとり地蔵、入定塚、念仏橋、狐やムジナに化かされた話などを、話者名や郷土誌の出典を添えて載せる。章のはじめに伝説と昔話の違いを述べ、神社・寺堂・塚と橋・行事のいわれ・妖怪談の五節に分ける。

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