狐の嫁入り
どんな伝承か
四、五十年前、宵に便所に起きると芝塚の方、すすきの原の向こうに提灯の火ほどの灯がポカーッと見えた。見に行こうとすると母が『狐の嫁入りなんか見に行く者があるか、狐に化かされる』と止めた、狐の嫁入りの怪火。
原典より
或る日、まだ宵のうちに便所に起きたところ、芝塚の方に、なんともいえない灯がみえた。—— 栃木市史 民俗編――伝説・民話(栃木市(編)・栃木市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
栃木市史 民俗編――伝説・民話(栃木市(編)・栃木市史)
『栃木市史 民俗編――伝説・民話』は、栃木市が編んだ市史民俗編のうち、第九章「言語伝承」の部分である。芝塚山の太刀割り石、有馬皇子と「このしろ」、源義家や弘法大師にまつわる地名伝説、狐の嫁入りやむじなの怪、あずきとぎなど、市内に伝わる伝説・民話と昔の子供の暮らしの思い出を収める。多くの話の末尾に原話者と採話者の名を記し、後半には鳶の木遣りや田歌の詞章を収める。