狐の嫁入りに雨を降らす小僧
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どんな伝承か
上閉伊郡の仙人峠を、釜石から魚を運ぶ駄賃付けの馬がさしかかった。峠では狐が魚をもらうのを待っており、馬喰は三、四匹を投げてやった。狐は大声で、魚をやるぞ、魚をやるぞ、と言った。すると頭からすっぽりと濡れている小僧が跳び出してきた。狐は小僧に、魚をやるので雨を降らせてくれ、娘の嫁入りをするから、と頼んだ。小僧が承知したと言うと、あたりはたちまち暗くなり、手にした提灯を振ると雨が降りだした。その中を狐の嫁入りの行列が続いた。馬喰は峠越えを急いだが、不思議に足許だけは明るく、体は少しも濡れなかったそうである。古老は、あれは雨降り小僧さ、と言う。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承
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