耕土に続く青い狐火の列
どんな伝承か
まだ電灯のなかった明治の末ごろまで、金成の耕地では十一月の夜に青い狐火が列をなして続くのを見た者が少なくなかった。この地方ではそれを狐のむかさり、すなわち狐の嫁入りと呼んでいる。ほかにも、夜道で本来あるはずのない道が通っていて、そこを歩いていくうちに手土産を狐に取られてしまった、といった話がかなり伝わっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(茂木徳郎(「妖怪 幽霊」の章)・宮城県史シリーズ)
『宮城県史 民俗編』は宮城県の県史の民俗編で、ここに収めるのは茂木徳郎が執筆した章「妖怪 幽霊」である。山・道・木・水・海・雪・家など出現の場所による分類に沿って妖怪変化を論じ、幽霊とヒトダマ・死霊・生霊の観念を考えたうえで、県内の妖怪・幽霊・動物変化の伝承を郡・町村名を添えて集める。序説・本論・事例篇・参考の順に並び、序説では昭和二十四年の迷信調査と昭和三十年のNHK仙台中央放送局の調査にも触れる。