坂を転がる薬罐の怪
どんな伝承か
「道の怪」の一つにヤカンザカがある。夜分に坂道などを通ると、薬罐が現れて坂を転がって行くなどといわれた。東京にもこうした気味の悪いやかん坂があったといい、仙台でもほぼ同じことが伝えられている。ヤカンに野干・野狐の字をあてたものもあるという。同類の怪には、夜分に坂路を通るとテンコロ(衣打ちの砧または槌)が転がって行くのを見るという岡山地方のテンコロコロバシがあり、茶碗ころばしと呼ばれるものもほぼ同じだとされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承