土井晩翠宅の招霊会と石井五郎の霊
どんな伝承か
昭和九年十二月二十八日、松島湾内で第二高等学校ボート部のボートが転覆し、選手十人が全員溺死した。生存者も目撃者もなく状況が分からぬため、二高教授の発案で、盛岡に住む主婦で霊媒として知られた小林寿子を招くことになった。翌昭和十年一月二十六日、仙台の土井晩翠宅の二階を会場に、大学教授や二高教授、遭難関係者ら三十五、六名が集まった。浅野和三郎の進行で寿子が目を閉じると、まず和彦という子供の霊が遭難のときの様子を語り、続いて若い男の声で「僕五郎です」と名乗る、選手を指導していた大学生石井五郎の霊が現れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか