追えば小僧に変わる辻番所の怪火
どんな伝承か
このあたりでは怪異のことが多かったという。雨の中、杉の梢に提灯がともったり、あるいは辻番所の上に火が燃え動いたりした。その火を、北六番丁の方へつけて行くと、途中で小僧に変わった、と語る者もあった。同じ界隈では、花京院通の四つ辻に燃えさしの杭が無数に散らばって燃え上がり、翌朝調べると炭片さえ落ちていなかったということもあった。著者は、これらはすべて狐の仕業で、火の怪のひとつにすぎないと記している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集