神壇の鐘を鳴らすワラシ
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どんな伝承か
土淵村字…の火石に、庄之助殿という裕福な家があった。近郷切っての巨屋で、家の中には色々な神仏の像が祭ってあった。ある日、家の人たちが皆野良へ出て留守にしていると、神壇の前に掛けてある鐘ががんがんと鳴り出した。隣に住む分家の正福院という手習師匠の山伏法印のもとにいた子供たちがその音を聞きつけ、今は誰もおらぬはずだのにおかしいぞと言って駆けつけると、十四、五歳とも思われる一人のワラシが狼狽して神壇の下の腰棚に入って隠れた。子供たちが騒いで野良の家人を呼び戻り、大勢で来て見ると、もうそこには何物もいなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集
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