飢饉が生んだ女乞食の短絡反応
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どんな伝承か
精神科医である著者は、慢性の飢えによる精神機能の低下を示す民話として、天明の飢饉にまつわる東北の哀話を挙げる。南部遠野城下に流れてきた女乞食が、泣きじゃくる子をやさしくなだめた直後、突然その子を抱えて早瀬川岸へ走り、石で頭を打ち割って川へ捨てた話である。著者はこれを、やさしくなだめすかしたところが母親としての親心の限界点で、それ以降は長期の飢えによる極限状況に耐えかねて精神機能が低下し、泣いてうるさいから、うるさいから殺す、へ飛ぶ短絡行為に出たにすぎないと説明する。子殺しの後に浮かぶ微笑は、足手まといが消えた満足の笑みだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の科学――幻覚の心理を探る(中村希明・中村希明・精神医学・昭和(精神医学))
幽霊や怪異を脳と心理(幻覚)の科学で解明する。
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遠野市の伝承
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