節分の豆まきとイロリの年占い
どんな伝承か
二月の節分のことを、としとり、せつぶんどし、まめなげどしなどといった。豆がらをもやしてほうろくで豆をいり、豆がらでかきまわす。これをするのは女で、いった豆は一升桝に入れて神棚にあげておいた。豆を投げるのは旦那で、「福は内、福は内、鬼は外」といって、ツボ(部屋のこと)から物置小屋まで、ほうぼうへなげた。なげ終わると豆はまた神棚にあげる。福茶といって豆を入れたお茶を、夕飯を食べながら飲んだ。また家族の者は、それぞれ自分の年の数だけ豆を食べた。豆まきの日には、豆をイロリにならべて年占いもした。
原典より
豆まきの日には、豆をイロリにならべて、年占いをした。—— 高山村の民俗――昔話(群馬県民俗調査報告書 第21集・群馬県民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高山村の民俗――昔話(群馬県民俗調査報告書 第21集・群馬県民俗調査報告書)
『高山村の民俗――昔話』は、群馬県民俗調査報告書の第二十一集から、年中行事の末尾と「口頭伝承」の部を収めたものである。口頭伝承は昔話・伝説・世間話の三つに分け、桃太郎・蛇婿入り・食わずの女房などの昔話、弘法の投筆や椀貸の渕・小太郎渕の伝説、怪力の馬之丞やアズキトギ・見越シ入道・かくしばあさんの世間話を載せる。各話の末尾には、中山字原・尻高字熊野・北之谷などの採録地と話者を添える。