馬堀と白犬に導かれた成願寺の縁起
どんな伝承か
『丹哥府志』の記す医王山成願寺。麿子皇子の開基で、本尊の法界勝恵遊戯神通如来は皇子が自ら彫ったものだという。縁起によれば、推古帝三十三年に皇子は勅を奉じて三上山の夷賊を征伐した。丹波の篠村で人が馬を埋めるのを見た皇子は、この行が首尾よくいくならこの馬は蘇るはずだと誓う。すると土中で馬が嘶いたので掘らせると駿馬であった。その地を馬堀という。皇子は生野の里で老翁から明鏡を戴く白犬を贈られ、これを導きに丹後の雲原村へ至って薬師像七体を彫った。夷賊は鏡の光に妖術を封じられて滅び、七寺が建てられたと記す。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。