大江山で拾われた頼光の銚子
どんな伝承か
四辻村の百姓某の祖先はもと山猟師であった。ある日、大江山へ入って長柄の銚子を得たという。銅器ではなく、木目は桐に似ているが柔らかくはない。左右に口があり、内は黒く、縁と底には朱が塗られている。昔、源頼光が酒呑童子を誅したとき、まず酒を童子に勧めてよく酔わせてから斬ったと語り伝えられ、それゆえ世の人はこれを頼光の銚子と呼ぶ。いかなる品かは詳らかでないが、近ごろのものではないので書き留めておく、と記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。