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主を大蛇から救った忠犬小石丸

所在地滋賀県犬上郡多賀町大字富之尾(大滝神社)
年代伝承(口承)
登場稲依別王命
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

犬上川をさかのぼった多賀町富之尾の森の中に大滝神社があり、滝の宮とも呼ばれている。その入口の山手には犬胴松と刻まれた石標と大きな松の老木が残る。昔このあたりは御舘野と呼ばれ、川には大蛇が棲んでいた。狩を好んだ稲依別王命が愛犬の小石丸を連れて歩き、松陰でうたた寝をしていると犬がしきりに吠えたてた。腹を立てた命が刀で犬の首をはねると、その首は跳ね上がり、命を襲おうとしていた大蛇の頭に噛みついて仕留めた。命は犬のために祠を建てて報い、それが犬上明神になったと伝えられる。

原典より

〈高木―「白弁黒弁」 柳田―「犬堂」〉犬上川の清流をさかのぼって、多賀町大字富之尾に入り、村の中央にある木の鳥居をくぐって行くと、荘厳な森の中に神社が見えます。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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