乱心者は夜になると正気に返り仕事も会話もできるが
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どんな伝承か
岩原村の乱心者は、夜になると正気に返って仕事も会話もできたが、翌朝農事に出て四ツ時(午前十時)頃になると、誰からともなく農具を放り出して道端に集まり、惣老や五人組頭の家へ押しかけ、歌い舞い、源平の昔物語などを語りだした。犬神が大勢押しかけて来たと叫び、日ごとに新顔が加わって人数は増えた。栗生村の定福寺の真言僧が阿弥陀堂で日夜祈祷したが効験はなく、祈祷の最中はいっそう狂い暴れた。人数は四十余人にのぼり、土佐藩は差配役を派遣したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
二つの怪奇な心霊現象(浅野和三郎・大正時代(1920年代))
本書は浅野和三郎による二つの重要な心霊現象の記録である。第一は江戸末期の高知県岩原村で発生した古狸と犬神による集団憑依事件で、村民六十四人が昼間に狂乱状態に陥った。神職の祈禱や官吏の対処も一時的な効果に留まった。第二は大正時代の横森家に関わる複雑な因縁譚で、明治23年に盗まれた武田信玄の不動明王掛軸が36年後に神懸りによって発見される。
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大豊町の伝承
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