縄渡りの王子を産んだ真千鎌
どんな伝承か
世之主の世、古里のメーヒヤに真千鎌という器量のよい女がいた。世之主が釣りに通う与和の道筋に住んでいたので目に留まり、召されて内城のヘンタに住まわされる。やがて王子を産み、その子は十四で武芸に長じた。世之主は直城まで縄を張って渡らせ、我が子かどうかを試したところ、王子は難なく渡りきったという。王子が大屋子拝命のため上国している間に世之主一族は自刃し、真千鎌は帰りを待って衣や機を用意しながら年を重ねた。訪ねる者もなく髪は乱れ、虱にたかられて死んだと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。