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平家が築いた望楼台の平家もり

所在地鹿児島県大島郡喜界町大字小野津(平家もり)
年代伝承(口承)
登場資盛、砦を築いた平家の武将
出典日本伝説大系 第15巻

どんな伝承か

ナナジョー(七城)に砦を構えた資盛主従は、源氏の追跡を見張る人数をここに残し、大部隊は地域の広い長嶺近くに移動して居を定めたのであろう。平家もりの西方につづく童ヶ岡は、平家の将兵が朝夕武技を練り馬術の修練につとめた跡だと伝えられる。平家もりは早町港から来襲する敵に備えた望楼台であり、防戦に有利な防壁でもある。頂上は台地をなして見張りに便利に築かれ、後ろの掘り割りは将兵が隠れ防戦できるように設計されたと思われる。世人は平家森・平家丘と記すが、木を植えたのは明治四十一年の旧正月が初めてである。平家方はなお安心できなかったのか、小野津のキンクルムイの北方斜面の岩に穴を穿ち、そこから矢を射て北方海上を見張ったと伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。

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