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鴉に見破られた新府城の白米の滝

所在地山梨県韮崎市中田町中條(新府城址)
年代天正十年(武田勝頼期)
登場武田勝頼
出典韮崎市の民話伝説

どんな伝承か

武田勝頼が織田と徳川の連合軍に新府城を囲まれたとき、城内の水はもう尽きていた。それでも水がたっぷりあるように見せようと、七里岩の断崖から白米を流し落として滝のように見せかけた。ところが鴉が飛んできて滝の米をついばんだので、敵に見抜かれ、激しく攻められてついに落城したという。今でも城跡を掘ると焼けた米が出るといわれ、『裏見寒話』にも、山上の米蔵の跡から焼けた米や小豆、蕎麦などが時々出てきて、天正十年の焼米が今も残るのは不思議だと記されている。

原典より

武田勝頼が織田、徳川の連合軍に攻められて、新府城を囲まれた時、すでに城中には水が欠亡したが、尚水の豊富にある様に見せるため、七里岩の断崖から、白米を落して滝の様に見せた。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))

『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。

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