新田義貞が戦勝を祈った八幡神社の駒繋松
どんな伝承か
狭山市入間川の八幡神社の境内に、新田義貞駒繋松がある。元弘三年五月、新田義貞がこの松に馬を繋いで戦勝を祈願したと伝わる(『川越地方郷土研究』第四冊)。大正八年、史蹟名勝天然記念物の取調べにあたり内務大臣からの照会に対する報告では、元弘三年六月に義貞がこの八幡神社に参拝した折に乗馬を繋いだもので、枯れた幹は岩のようであり、柵を巡らして人を近づけないが保存は十分とはいえない、と述べられている。
原典より
元弘三年五月新田義貞がこの松に駒を繋いで戦勝を祈願したという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。