トップ > 埼玉県の伝承 > 深谷市

お盆の夜に鳴く深谷城の鐘

所在地埼玉県深谷市田谷(鐘池)
年代伝承
登場上杉氏
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

深谷市田谷の鐘池は、旧暦七月十四日のお盆の夜に雨がそぼ降ると「今一度お城に帰りたい」とかすかに悲しげな声で鳴くと伝えられる。この池はもと深谷城を築いたときに城の周囲に掘られた内堀で、城主の上杉氏が最後の合戦に敗れ、落城間際に吊ってあった鐘を堀へ投げ込んで越後へ落ち延びた。その日がちょうど盆の十四日だったという。今も十四日の夜に雨が降れば必ず鐘の鳴く声が内堀から聞こえると、付近の人は語っている。

原典より

田谷にある鐘池は毎年お盆の十四日(旧暦七月)の夜、雨がそぼ降れば「今一度お城に帰りたい。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

種別から探す

沈鐘盆落城

深谷市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『埼玉県伝説集成——分類と解説 上』の伝承